その06 無知の知(途中)

“無知の知”とは哲人ソクラテスの言った言葉です。

その意味は、己の無知を知る事は、無知を自覚しない人よりも遥かに賢いのだ。

自分が知らないということを表明することは勇気がいることです。でも、みなさんはまだまだ世間の常識も哲学も真理も分かっているとは言えません。かく言う私だってまだまだ知らないことがたくさんあります。知らないことを自覚してそこから始める。あるいは知らないからこそ、いろんな人に聞くことが大切だと思います。

何年か前に米国ラムズフェルド元国務長官は
There are known knowns
Known unknows
Unknown unknowns

と発言しました。

この言葉は、知らないものは知らないんだよ。だから、知らなくても良いことは知らなくて良い、という意味だと思います。

ちょっと、無責任に聞こえるようです。実際に彼はその言葉からバッシングを受けたりもしました。責任ある立場でありながら、あまりにも無責任な発言に聞こえたからです。

小泉首相も国会の答弁の時に「そんなことは私に聞かれたってわかるわけがない」と言ったこともありました。

話を元に戻します。
無知の知というのは、まずは自分が謙虚に知らないことを認めること、そして自分自身を見つめ、自覚し、意識することです。それによって、自分の中で知らないことへの恥ずかしい気持ちよりも、もっと知りたいという探究心や研究心が芽生えていって欲しいと思います。それが学ぶということの原動力に繋がっていくのです。

大学生の君に伝えたい104のこと

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