古いメディア、新しいメディア
80年代、私がまだ学生だった頃、”ニューメディア”という言葉に私は新しいメディアが台頭してくるのを感じました。でもあの当時の”ニューメディア”は衛星放送やケーブルテレビ、テレキャストと呼ばれる映像に文字情報を乗せたものやCD-ROMなどの新たな記憶メディアにインタラクティブ性を持たせたものに過ぎませんでした。それでも、新しい”ニューメディア”の出現に心を躍らせた記憶があります。あれから30年余り、メディアは全く新しい姿へ変貌を遂げ、新たなステージへ進もうとしています。既存のマスメディアは、もはやオールドメディアとなり、ニューメディアの次にはマルチメディア、クロスメディアが台頭し、今の時代は新らしいメディアの時代を迎えています。もうこれは、メディアというキーワードさえ古い体質の響きを持たせるほどメディア自体を変容させています。しかもメディア自体ではなく、デバイスやツールによってメディア自体が変化したり、逆にそれらがメディア自身を創出することが出来る、これはもうメディアとは呼ばず、新たな”プラットホーム”と呼ぶ時代だと思います。
新しいプラットフォームに立って
私たちは、今新しい”プラットフォーム”に立ち、情報発信や新しいコンテンツ行きの列車に乗ろうとしています。しかも誰もが”プラットフォーム”に立つことが出来るのです。その列車がどこに行くのか、途中どこに停まるのか、まだまだ分からないことがあります。でも、みなさんは決して臆せずにその列車に乗り込んで欲しいと思います。そして決して乗り遅れることなく、その列車と共に次のメディアの世界を開拓していってください。