「考えるな、感じろ!」とはブルース・リーの有名な映画『燃えよドラゴン!』の中のセリフです。ブルース・リーが弟子に稽古をつけているシーン、リーが弟子に言います「ちょっと蹴ってみろ」弟子は何も考えずに足をリーに向かって蹴りだします。「だめだ!」
「ちゃんと“中身”を出してみろ。もう一度」
弟子が何度か蹴りを繰り出すと、ブルース・リーは、「それだ! どんな感じだ?」と聞きます。
弟子は「えーと、」と考え出したところでバシッ!とはたかれ、
「考えるな、感じろ!」
と言うのです。
そして、「たとえて言えば、月を指し示す指のようなもんで…」と言ったところで、少年がチンプンカンプンな顔つきでリーの指先を見つめると、またバシッ!とやられて、
「指に気を取られるのではなく、対局でモノを見るのだ」
と諭すのだ。
この「考えるな、感じろ!」をその言葉のまんま捉えないでください。この意味にはいくつか逆説的な意味が含まれています。
リーは弟子に考えて欲しくないわけではなりません。考える前にするべきことがあると思っているのです。
つまり、何かを考える前にするべきことがあるとということです。考えた、と思ったり、先走ってしまうと分かった気になったり、理解した気になってしまうということです。
物事を考える前に全体を見渡したり、見通したり、多面的に見たりして、物事を多面的に考えたり、対局で考えることが大事なんだと、言っているのです。
みなさんも、「考えるな、感じろ!」の精神で物事にぶつかってみてください。