先生や大人たちは「どんどん、マネをしろ」と言います。一方で「ヒトマネをするな」とも言います。さてどちらなんでしょうか？
これには両方の意見の深い意味があると思います。まずは、大いにマネをしろと言いたいです。最初はみんなマネから始めるのです。自分の気に入った絵を真似て自分も書いてみる。書いたものとオリジナルを比べて何が違うか、何が足りないかを考えるのです。そこで初めて先人から技や匠を学ぶ（盗む）のです。大いに真似てください、大いに盗んでください。そして大事なのはその次です。真似するだけではなく、今度は自分の何かしらオリジナルの部分を考えていきましょう。そのオリジナルの部分こそ独創性だったり、オリジナリティとかアイデンティティと呼ばれる、これから皆さんが一番大切に育てていく種なのです。そのオリジナルの種にたくさん水をやってください。そのためには、たくさんのマネが必要になるのです。